あーちゃんのはっぴーぶろぐ

クスッと笑かしたるヽ(•ㅂ•)/

「王羲之から空海へ」

先日、書道部の先輩方と後輩と、天王寺の市立美術館へ行って参りました!!

そうです、噂のこれ!

まずタイトルからしてwktkします。

ということで、少々気持ち悪いくらいのマニアック視点で、レポをアップしておきます。

書道に興味ある方も、そうでないことも、ぜひ暇つぶしと思ってお読みくださいまし。



実は、この展示会、阪急電車のつり革広告がめちゃくちゃ面白いものでして。

1ヶ月くらい前に見た時から、ドキドキが止まってませんでした///

ちなみに私が普段使ってるのは、左から6番目、鼬毛6〜8mmの細筆です。まあ写真のもののような高価なものでもないですが。(推定)


さてさて、この私、実は、王羲之先生の大ファンなんです。


彼を世界史かなんかの授業で聞いたことある、という方も少なくないでしょう。そのくらい有名な人なんで、ミーハーと言われてもしょうがないですが。

ちなみに、少し他己紹介を。

王羲之(中国語で Wáng Xīzhī、303年生361年没)は、現在の山東省あたりの出身の中国東晋時代の政治家であり、書家です。字は逸少と言います。
あと、1700年くらい生まれるのが早かったら、絶対王羲之と結婚したかったです。


ところで、そんな彼の字を、皆さんは見たことがありますか?
もう本当に、うっとりするくらい、綺麗な字なんです。「書聖」と呼ばれるのも納得ですよね。

あ、、これは、私が以前練習したものでした。失礼致しました。

これが、かの有名な、「蘭亭序」と言われる作品です。
書体としては、行書ですが、限りなく楷書に近いものになっています。そして、美しいと言われる所以は、同じ文字はあっても同じ形の字が1つもないというところです。


他にも、私が初めて全臨にとりかかった、「楽毅論」も、すごく整った字なのです。

(((にっこにっこに〜〜)))

見にくい(醜い)ですね。

雑コラでは、ありますが。

左が中国王羲之楽毅論で、右は聖武天皇の妻光明皇后王羲之のものを模したものです。個性があって、奥深いです。私には到底真似できない字です。


他にも、王羲之の有名と言えば、「十七帖」や「集字聖教序」といったものがあります。私は書いたことありませんが、今後練習していきたいと思っています。


まあ、そんな王羲之の時代の作品から、国境を越え、時代を超えて、空海の作品までの、国宝や重要文化財も含むおよそ200以上ものが展示されていたのを見てきた、というわけです。


そして、その平安時代の僧である、空海の「風信帖」が展示されているのを、この目で見た時はゾクゾクしました。

「弘法筆を選ばず」という言葉があり、「弘法」とは彼のことを表しているのは、みなさんご存知でしょうが、まさに、彼は道具など選ばずしても字が本当に上手いんだろうなぁ、と思ったわけです。



王羲之空海以外の作品ももちろんあったんですが、中でも、傅山と文徴明の字が印象的でした。

↑傅山。
書道部のある先輩がひたすら好んでた字なんですけど、いかにも、ひねくれもののような字なんです。(独断)
あえて画像は載せないので、気になる方は、 傅山 で画像検索してみてください。


文徴明は、調べてみると、

「積み重ねることによって才能を得た晩成型の人であった。書においても若い頃は下手だったようでこれに強く発奮して刻意臨学しついに筆意を得ることが出来たという。独創性や強い個性を見いだすことは出来ないが、古人の伝統を集約し謹厳にして精緻であり、ときに豪快な書風といえる。はじめは蘇軾黄庭堅・米芾を臨模したが後に晋唐を手本とし、小楷は王羲之、隷書は鍾繇に師法した。高齢になってもその小楷はますます謹厳精緻さを増した。またその行書と草書は集字聖教に学び極めて流麗であった。晩年になって黄庭堅に影響をされ豪快な大字を書いた。」

という記述がありました。(wikipedia)
なるほど、王羲之が好きな私が好きになりそうな字を書くわけです。
(めんどくさいので、詳細省略)


そんなこんなで、趙孟頫なんかの字も気に入りましたが、やっぱり、私は、王羲之が好きだなって思いました!!


GW中で人が多くて、全てじっくり見て回るのに3時間くらいかかりました。


もう一度、平日に見にいけたらな、と思っています。


おしまい。